2019年06月15日

DRC, Romanee Saint Vivian 86 を中心としたファイルワインを愉しむ会 @綱町


本ブログもなかなか更新できないうちに、気が付けば時代は令和に代わっておりました。

ご無沙汰しております。
この間、爺が何をやっていたかと申しますと、それなりにチャラい道を歩むことなく、
真面目にワイン道を過ごしておりました。

すなわち、昨年から復帰したWSET Diploma受験の世界にどっぷりはまってしまい、
初戦のUnit1はかろうじて通過したものの
その後華々しい成果を挙げることなく鬱鬱とした毎日を送っていたのでした。

爺なんて名のる年齢でのチャレンジはやっぱり浅はかだったかと考えつつも、
不本意ながら、タイトルの「煩悩」とは真逆の方向性に向かっています。。。。。
人生、矛盾に満ち溢れていますね。


そんな中、爺にとっては久しぶりにちょっと背伸びして、アッパーなワインを飲む会
企画・開催しましたので、ご報告などさせていただきます。

勉強に没入するさなか、重い腰を上げて企画したのはDRCを中心とした
ファインワインを愉しむ会です。

場所は、当ブログではおなじみの綱町三井倶楽部
実はこちらの地下セラーには、DRCやボルドーのトップシャトーをはじめとする
お宝ワインがたくさん眠っており、比較的リーズナブルな値段で提供してもらえます。


5本館.JPG


時代が令和に代わって間もない新緑の5月某日、
ごく少人数の昔からのワイン仲間にお付き合いいただき、
綱町セラー蔵のファインワインを中心に、贅沢な時間を過ごしました。


4バラとドンペリ.JPG

スターターの泡は、夕暮れの庭園でのDom Perignon 2004、
このシャンパーニュには今まで裏切られたことがありません。
今回もまた、素晴らしい味わいでした。

ちょうど15年、フレッシュな酸とコケティッシュなフルーツの中に、
熟成香が共存するいい状態です。
薔薇が咲き乱れる庭園の夕暮れに最高にマッチした一杯目でした。

3庭のバラ2.JPG

夕暮れ時の綱町三井倶楽部の本館、
我々は新館の方にいたのですが、本館の方ではある企業のパーティーがあったようで、
西洋人の方々がたくさん来ていました。

1座席配置.JPG

ディナーに合わせたラインナップは、

Salon 1999,
Colton Charlemagne GC 2011, Bonneau du Martray
Montrachet GC 1988, Albert Bichot
Cote-Rotie 2011, Jean Michel Gerine
Romanee Saint Vivian 1986, DRC
Bourgogne Rouge Domaine Leroy 1999
Chateau d’Yquem 1996


5サロン99.JPG

サロン99を久しぶりに開けました。

リリースされた時に数本買って拙宅の1階でほぼ常温熟成(放置?)させていたものですが、
前回2012年に開けた時に比べてはるかに成熟していて、楽しませてくれました。
抜栓してから時間の経過とともにどんどん開いていくのがわかり、いたく感動しました。

オードブル 鶏胸肉のサラダ仕立てトンナートソース

6前菜.JPG


白いんげん豆のスープ

ここで、3種の極上シャルドネがテーブルに並びます。
サロン99、コルトンシャルルマーニュGC2011、モンラッシェGC1988
このスープには、コルシャルがベストマッチングでした。

7スープ.JPG

長崎産真鯛のポワレ ブールブランソース
バターベースのソースには、予想通りモンラッシェがベストマッチでした。
もともとグランドメニューは別のソースだったのですが、
いつもお世話になっている椎名シニアソムリエと事前に相談させていただき
ワインに合わせてお料理もアレンジしてもらいました。

8魚料理.JPG

アルベールビショーのMontrachet GC 1988も綱町セラーからのものです。
ネゴシアンとして、最近かつての高評価を取り戻しつつある名門の造り手です。
熟成が進み、複雑性に加えて心地よいシェリー香のニュアンスも感じられました。

8モンラッシェ.JPG


仔牛のロースト 赤ワインソース

DRCのRSV(Romanee Saint Viviant )86に行く前に、
肉料理と共に少し若いコートロティ(2011)を合わせましたが、
子牛にはエレガントで華やかなコートロティがとても合いました。

9肉料理.JPG

そして、本日の主役であるRomanee Saint Viviant 1986, DRC

綱町三井倶楽部のスタッフが現地で直接買い付けてきたものだそうで、
なんとボトル裏の輸入者シールには「輸入者:綱町三井倶楽部」との記載。
以来ずっと地下セラーで静かに眠っていたものです。
滅多にDRCなど飲めない私ですが、この日のRSV1986は感動的に素晴らしいものでした。

10DRCRSV86.JPG

複雑で幾重にも重なる果実香と共にキノコやナッツ、レザーなどの
芳しい熟成香が立ち上り、香りだけでも相当なもの。
グラスに顔を近づけてアロマを嗅いだ途端に、”こりゃ凄い!”と感じたほどです。

口に含むと、まだフレッシュな果実も感じながら心地良い酸とよく溶け込んだ絹のようなタンニン
凝縮した完熟果実の完璧なバランスと、出汁感のある深い味わいから続く長過ぎる余韻
脳幹を刺激される感覚がありました。
雑味は皆無、とにかくチャーミングでいて妖艶な色気もあります。
こんな風にワインに対してW色っぽいWと感じたのは初めてです。

今回の企画は、綱町のワインリストの中に記載されていたこのワインを選んだところから
始まったのですが、当日を迎えるまでは期待と共に、
古いものだから壊れていたりピークを過ぎているのでは、と心の片隅でずっと心配していました。

王冠ロマネコンティを取り囲む宝石たち」と例えられる5つのグランクリュ畑の中では、
RSVの畑は「最も繊細で最も早く熟する」と言われているので、もしや・・と。

しかし、そんな事前の心配は見事に裏切られました。
DRCに対するワイン業界からの評価が、十分に納得できる素晴らしいワインでした。


12デザート.JPG

デザートのスイーツは、イケム96と共に。

イケム.JPG

イケムは23年経ってちょうど飲み頃を迎えており、
とがったところが全くない上品な味わいを楽しめました。
それだけでも、デザートと一緒でも、余韻が長いのに
舌の上の甘味はスッと消えていく不思議な感覚を味わえました。
貴腐ワインは普段あまり飲まないのですが、やはり凄いです。


13lineup.JPG

今回は9人で8本、

1. Dom Perignon 2004
2. Salon 1999,
3. Colton Charlemagne GC 2011, Bonneau du Martray
4. Montrachet GC 1988, Albert Bichot
5. Cote-Rotie 2011, Jean Michel Gerine
6. Romanee Saint Vivian 1986, DRC
7. Bourgogne Rouge Domaine Leroy 1999
8. Chateau d’Yquem 1996

綱町所蔵ワイン2本(DRCとBichot)の他は拙宅セラーからの供出ワインでした。
ほぼ原価とはいえそれなりのお値段になりますから、
私にとっては清水の舞台どころか屋根の上まで登って飛び降りるくらいの気持ちでしたが、
幸運なことに全てのワインが良い状態で、素晴らしい体験が出来ました。

意外にも、1999年の Domaine Leroy のBourgogne Rouge
かなり良い評価だったことを付け加えます。

ルロワ (1).JPG

また、試しに「澱(おり sediment)」だけになったRSV86のボトルに
ルロワのBourgogne Rougeを注ぎ入れてみて、
それを飲んでみたところ、これがビックリ
Bourgogne Rougeが一瞬にしてRSV(の香り)になってしまいました

DRCの澱恐るべし、です。

DipWSET(U5,U6)の試験を6月中旬に控えた受験生としては
そんなことやってる場合じゃないだろ、と言われそうですが、
美味しいワインを飲むのも勉強の一環、と必死に言い訳をしつつ、
今回ワインの勉強に対するモチベーションを大いに上げることができました。

また、しばらく頑張れそうです。
「煩悩」はいったいどこへ行っちゃったのやら・・笑



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posted by 煩悩爺 at 21:31| Comment(0) | ワイン会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月05日

WSET Diploma チャレンジ記録 Unit 1(Essay)

数年間冬眠していたワイン資格WSET Level 4 Diplomaへのチャレンジを久しぶりに再開しました。


この資格はロンドンのWSET(Wines and Spirits Education Trust) という機関が認定する
国際資格で、昨年日本で11人もの大量認定者が出たと話題になったにも関わらず、
それでもまだ日本国内には36人しか取得者がいないという、
一般人が取れるワイン関連資格の最高峰とも言われています。

(この人数は未確認情報。今年も数名合格者が出たと聞いているので
40人くらいになっているかもしれません)

wset-logo.png


4年少し前にチャレンジ宣言をした直後に福岡転勤という環境変化に翻弄され(言い訳・・)、
unit2は取得したものの、その後しばらく途切れていました。

一昨年はシニアワインエキスパート、去年はJSA SAKEディプロマ(日本酒)を取得しましたので、
チャラチャラ遊びまくっていたわけではないんですが(笑)

さて、このWSET Diploma資格、unitとしては6つ、合計で8種類の関門をパスしないと
最終合格にならないもので、私は最初の関門unit2一つ取った状態で中断しておりました。

今回、運よくunit1の2つの関門を1発で通過することができましたので、
自分の備忘録とこれからチャレンジされる方々の参考になればと思って勉強法などをご報告します。


 ご注意!:今回、文字が多くチャラい記事ではありませんので、
      Diploma受験に興味のある方以外は読み飛ばしてください。


_AM_0040merlot.jpg


1.Unit1とはどんな試験なのか?


サブタイトルには「Global business of alcoholic beverages(世界のアルコール飲料ビジネス)
となっていて、テイスティングはなく、論文(Essay)試験を2つ合格しなければなりません。

関門は2つあって、試験会場で受験するもの”Closed Book Case study”と、出されたテーマに関する
論文を書いて提出する ”Course work assignment”に分かれます。

いずれもテーマが事前にWeb上にリリースされるので、ポイントを絞って勉強できる、と言えば
簡単そうに聞こえるのですが、なかなか高い山であることは間違いありません。


(1)Closed Book Case Study(試験会場で受験するもの、以下、”Case Study” と表記)


約1か月前にWeb上にテーマ(出題のポイント)がリリースされ、試験当日はそのテーマに
関連した問題が出題されます。受験生は、1か月間そのテーマに関する勉強を進めて本番に臨みます。

試験時間は75分で、テーマに関する論述問題が3問出題されます。
解答用紙は、上部に受験番号を書く欄と、裏表に横罫の入ったA4の白紙が5−6枚配布されます。

→ 長文を書けばよいということではありませんが、3問合わせて最低5ページ以上は書く必要があると
  一般的には言われています。

(2)Coursework Assignment (自宅で論文を書いて提出するもの)

提出期限の日が決められており、その数か月前にテーマがWeb上にリリースされます。
受験生は、自宅でそのテーマに関する論文を作成して、期限までに印刷して郵送などで提出します。

→ 時間があるので長大な論文を書けばいいというわけではなく、字数制限(A4ペーパーで
  9枚くらいでした)があるのでいかに効率よくテーマについて記述するか、ということが
  評価のポイントのようです。

この形式であれば、自分で書かなくても、誰かに書いてもらうこともできてしまい、
実際に中国などではそういった不正も横行していたとの噂を耳にしましたが、そんなことをやっても
結局は自分のためになりませんし、だいたい(1) Case StudyをPassしなかったら
永遠にDiplomaにはなれないのですから、無駄だと思います。

なお、出題やテーマなどは、Diploma受験生としてWSETに登録した人だけが見ることのできる
WSET のGlobal Campus というサイトで公開されます。

(3)私が受験した今回の問題

今回は、Case study(試験会場で受験するもの)が「南アフリカのワイン業界」、
Course work assignment(提出するもの)が「コニャック」についてのテーマでした。

Case studyについては、テーマと学習のポイントが数行箇条書きで記載されます。
今回は、南アフリカ・ワイン産業の歴史について、現在までの成長の過程と特徴が比喩的な表現で
書かれていました。(ex.南アフリカは未だに、街中をライオンが歩いていると思われている、等)

そのテーマに対して本試験の時に出題された問題は以下のようなものでした。
(確認しようと思ってWSETのウェブサイトを見たところ、既に新しい6月の問題が掲載されており、
私が受験した時の問題は記憶ベースになりますが、ほぼこんな感じの問題でした)

@南アのワイン業界について歴史的にどのような過程を経て成長してきたか
A現在の世界のワインマーケットにおける南アワインのポジションと特徴
B南アのワインが更に拡販できるようになるためには何が必要と思うか

Coursework Assignmentの出題テーマについては、短く「コニャック、過去、現在、未来」でした。


wsetIMG_3232.jpg

2.勉強法

私が実践した方法が正しいとは思いませんが、「お情け」かつギリギリであっても
何とか通過できたので、間違ってはいなかったと思います。
良かったら参考にしてください。

(1)リサーチ

まずは、過去にワイン関係の勉強で使ってきたいろいろなテキストや書物(JSAの教本や
WSET Level3のテキストなど)のテーマに関連する項目ページを読み返して、全体の概略をつかむ。
同時に出題者が好みそうなトピックについては書き出しておく

出題テーマの箇条書きの中からいくつかのキーワードを抜き出して、googleで検索し、
関連サイトで役立ちそうなページを片っ端からブックマークし、主要サイトはコンテンツテキストを
コピーしてワードファイルを作成しておく。
目ぼしいサイトは片っ端から印刷する。
(これには相当時間をかけました)

(2)予想問題作成

過去問は直近のものがWSETのサイト”Global Campus” で公開されていますので、それを眺めつつ、
どんな問題が出そうか予想します。

(なお、WSETが公開するのは問題と全世界の受験生が作成した中から選ばれた「優秀答案」のみで、
WSET本部が「模範解答」を発表することはありません。そういったところが、日本の受験生には
どうもしっくりこないんですが・・)

予想問題を数問作成したら、今度はその問題に対する答案を、リサーチして貯めておいたデータを
利用して作成します。
(その答案が正しいのかどうか、全く自信はありませんが、とにかくやるしかないので)

(3)論点ブロック作成

(2)で作成した答案をそれぞれ丸暗記することは不可能なので、答案の中から主要トピックを選んで
短文にまとめ「論点ブロック」を作成しました。といっても覚える量には限界があるので、
20個くらいでしょうか。

英語ネイティブではない私は、今までの人生で語学の勉強は「とにかく構文を覚えること」で
乗り切ってきましたので、今回もとにかくひたすら「論点ブロックの暗記」に集中しました。

(4)暗記

作成した論点ブロックを通勤電車の中で何度も読んで暗記するように努めながら、
朝早く起きてそらで書き出すように反復練習しました。
(しかし、これがなかなかうまく書けない・・)

75分で5枚以上英文を書くためには、構成などを考える時間を10分取ったとしても、
概ね12分でA4ペーパー1枚書かなければならないことになりますから、考えながら書いていると
絶対に埋められません。

だから、文章の頭は考えながらでも、書き始めたら勢いでガーっと書けるくらいの癖を
つける必要がありました。
(日本語でもA4用紙に5枚書こうと思うと結構大変です)

_AM_0032koshu.jpg


(5)英語の壁

私はそれほど英語が得意ではないので、物事を覚えるのに最初から最後まで英語で通すのは厳しい。
なので、Googleの翻訳サイトにはかなりお世話になりました。

ご存知の方も多いと思いますが、念のためURLを貼っておきますのでご活用ください。

キーワードで検索したウェブサイトのポイント部分をテキストコピーして、
翻訳サイトの翻訳したい原文を入れる枠にペーストすると、
ものの2−3秒で日本語が横に表示されます。

ワインの世界は専門用語が多いので変な日本語になりますが、それでも昔の翻訳ソフトに比べたら
素晴らしい精度だと思います。

なお、注意点ではないですが、1回の翻訳の上限が英語の場合、5000ワードですから、
あまり長文を入れてもオーバーした分は翻訳してくれません。

ともかく、私は予想問題の答案を作る時も論点ブロックを作る時も、
Googleさんには本当にお世話になりました。足を向けて寝れません(笑)


3.試験本番にて

自宅で論文を書いて提出するCourse work assignment は何度も推敲する余裕があるので、
特にコメントはありませんが、構成だけには注意した方がいいと思います。
(基本的に、Diplomaを受験する方々は、少なくともLevel 3を通過している方々なので、釈迦に説法ですが)

で、試験会場で受験するCase study は、勉強も大変でしたが本番もやっぱり大変でした。
予想通り、時間との勝負になりましたし、一生懸命覚えた論点ブロックが出てこない・・・
固有名詞や年号を自信をもって書けない、といった状態になります。

直前まで記憶していたキーワードや数字が、試験官の「始めてください」の掛け声とともに、
どんどん消えていく感覚。。。自分が呆老人になったのではないかと錯覚を起こすくらいです(汗)

ちなみに、筆記用具は多分受験生の使っているボールペンの中で最もシェアが高いと言われている
「PILOTさんのフリクションペン0.7mmブルーブラック」を使っていました。
これは、なんと専用のラバー消しゴムを使うと文字が消せる優れ物で、WSET事務局でも
試験での使用を認めているそうです。

消せるボールペンという特徴に惹かれて使っていたのですが、
最初は間違いを綺麗に消して書き直していたのが、
途中から余裕がなくなって消さずに二重線を引いて書き直してました(笑)。


              

そんなこんなで、"Unit 3 に次ぐ難関" といわれているUnit 1をPassできたので
自分でも驚いていますが、この調子で残るユニットと最難関のUnit 3にチャレンジします。

今回痛感したのは、やはり覚えることは年齢が若い方が有利だということです。

Diplomaはまずベースに圧倒的な知識量が必要で、それに理論を乗っけていく必要がありますが、
歳を取るごとにベースとなる情報を記憶の中に定着化する力が厳しくなっていくように感じます。
今回、特に焦りを感じましたので、早いうちに集中してやっていこうと思います。

また節目ごとに報告します(いつになるかわかりませんが(笑)。



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posted by 煩悩爺 at 10:10| Comment(0) | ワインの勉強 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月30日

ロシア料理の老舗ロゴスキーで味わうジョージアワインと絶品ロシア料理

      〜 久しぶりにお店・グルメ情報をお届けします。 〜


爺は先日、日本ソムリエ協会主催のジョージアワインセミナーのイベントに参加して
大橋幸一MWの講義を受けて以来、ジョージアワインをちゃんと味わってみたいと
思っていたところ、漸くその機会がありましたのでご報告します。


昨今、来日外国人観光客で賑わう銀座四丁目交差点からほど近い銀座メルサビルの上に、
かつて渋谷の桜丘にあった1951年創業ロシア料理「ロゴスキー」が引っ越した
との情報を聞き、またそこでジョージアワインが飲めるとのことだったので行って来ました。


かつてはグルジアと呼ばれていたジョージアは、ソビエト連邦内の国の一つで、
ウクライナ、コーカサス地方の豊かな農業中心の国です。
ちょうど黒海とカスピ海に挟まれた地域で、コーカサス山脈の南端に位置します。

ロゴスキーもウクライナ料理が中心のロシア料理店なので、ジョージアワインの
種類は豊富です。

         店内の風景(天井のステンドグラスがなんともレトロで綺麗です)

内装.jpg


実は渋谷のあの界隈の小学校に通っていた私は、親や祖父に連れられて、
桜丘のとあるビルの上にあった同店によく通ったものでした。

もう40年以上前のことで、当時はお客さんも白人系の男性が多く、
ロシア人と思しき格好いいスーツ姿の外人さんが数人で個室に入って行くのを
よく目にしました。

当時はちょうど米ソ冷戦下の時代でしたので、あとでいろいろ聞いて、
あの格好いいロシア人たちは多分KGBのスパイ達だったのかなどと
思いを馳せたりもしました。


そして時代を現代に移すと、ロゴスキーはその後渋谷東急プラザの上のレストランフロアで
営業していましたが、東急プラザも渋谷再開発で閉館したので、現在は銀座に移って
営業を続けています。

という流れで、私にとっては5〜6年前に福岡に異動する前に渋谷東急プラザ店にお邪魔して以来
の訪問となりました。

場所を銀座に移しても店内はレトロな雰囲気が漂い、懐かしさが込み上げます。
店員さんもなんとなく見覚えのある方が数名。
メニューも以前からのものをそのまま使い続けていると見えて、「SHIBUYA」のロゴが嬉しいです。


屋号.jpg


ワインリストを見ると、フランスの著名銘柄が数種類ある以外はほぼ東欧より東の
マニアックなものばかり。
興奮します!


スパークリングワインのグラスの品揃えは2種類共に東欧、ロシア系。聞いたこともない銘柄です。
とりあえずジョージアのオールドトビリシというのを頼んでボトルも撮らせてもらいました。

オールドトリビシ.jpg

香りは柑橘系でスッキリしてリンゴっぽいニュアンスもあります。
味わいは、やや辛口で柔らかな口当たり。

シャンパーニュのような主張の強さは無く、イタリアのアスティなどにちょっと近い
優しい印象のスパークリングワインでした。
泡の印象などから瓶内二次発酵ではなくシャルマ方式で作ったものではないかと思います。

さてお料理はコースを頼んだので、ロシア料理の王道が続きます。

まずは前菜の盛り合わせ
ニシンの酢漬けをはじめ、どのポーションもしっかり手がかけられていて、美味しいです。


前菜.jpg


ロシア風水餃子の「ペリメニ」です。
構成としては、小麦粉で作った皮の中に挽肉ベースの餡が入っているものを煮た料理なので、
餃子と全く同じなのですが、仕上げにバターで和えてあったり、と味わいは全く違います。

私はこれが子供の頃から大好きで、昔は際限なく食べていましたが、
この歳になるとさすがにこのくらいの量で充分です(笑)。


ペリメニ.jpg


2人でお邪魔したので、ここでもう赤ワインに移行し、ボトルでジョージアワインの銘酒の一つ
と言われる「TAMADA MUKUZANI」を注文。
ジョージア土着品種である「サペラヴィ」種100%の赤ワインです。

ムクザニ.jpg


グルジア文字(?)のエチケットが可愛いです。

ジョージアを含むコーカサス地方はブドウの発生地とされていて
世界最古のワイン産地として確認されているとのことです。
なんと8000年前からワインを造っていたことがわかっているそうですが、
想像もつかない長い歴史ですね。。。。。

色調は画像のとおり、深みのあるダークルビー。
香りは赤系果実と黒系果実の中間でフルーツのニュアンスが強いです。
2013年とまだ若いワインでしたが、既に複雑で少しキノコのような熟成香も出ていました。

味わいは、色合いよりもタンニンが柔らかくアタックもエレガント、果実味も豊かで
アルコール由来と思われる甘味もあり、誰が飲んでも美味しいと思える印象でした。

美味しいワインです。

続いての料理は、大好物のボルシチ
牛肉でだしを取るようです。

ボルシチ.jpg


つぼ焼き
中にはキノコとチキンのクリーム煮が入っていて、ドームを破ると何とも言えぬ
ふくよかな香りが上がってきます。

つぼ焼き.jpg



ビーフストロガノフ
牛肉をデミグラスソースと生クリームで煮込んだもので、これも私のソウルフードの一つです。


ビーフストロガノフ.jpg


              サーモンのパイ包み焼

パイ包み焼き.jpg


デザートまで来ると本当にお腹がいっぱいです。
品名は聞きそびれましたが、アイスクリームとゼリーで美味しかったです。

デザート.jpg


ラストは、定番のロシア紅茶
紅茶にイチゴジャムが入っていて、ほっとする甘さです。


ロシア紅茶.jpg



想定以上のジョージアワインとロシア料理のマッチングを楽しむことができました。
これで、コストはだいたい一人8000円位でした。
こういう老舗には、今後も伝統を守っていつまでも存続していただきたいものです。

皆さまも銀座に行かれる機会があれば、有名メゾンだけではなく、是非ロシア料理と
ジョージアワインも選択肢の一つに加えていただければ嬉しいです。

ワインを楽しむというと、どうしてもフレンチやイタリアン、スペイン料理に行きがちですが、
東欧やそのほかの国々にもワインに合う料理はたくさんあります。

私もまだまだ未体験の美味しいものがたくさんありますので、今後もチャレンジを続けていきたいと思います。



中央区銀座5−7−10 EXITMELSA(旧・名鉄メルサビル) 7階
03-6274-6670



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posted by 煩悩爺 at 18:55| Comment(0) | ワインと美食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする