2015年02月14日

博多の老舗料亭「松坂屋」で九州ブランド和牛のしゃぶしゃぶとワインを堪能


今更ながら地理の話で恐縮ですが・・・

正直に申し上げて、爺は福岡博多というのは同じ場所だと思っていたのですが、
それは完全な間違いであることを、当地に赴任してしばらくしてから知ったのでした。


現代では博多というと、何となく福岡市全体をさすようなイメージもありますが、
古くは中洲を境とした西側は城下町の「福岡」、東が町人の町「博多」
という区別があったようです。

しかるに、九州一の鮮魚市場のある長浜地区も厳密には博多とは呼ばない、とのことで、
私は当ブログでも、今まで随分間違いを書いてきていたことに気がつきましたので、
ちょこちょこ修正をしております。

で、今回はまさに正真正銘の博多地区に位置する老舗料亭のレポートです。
少し前のことになりますが、博多区奈良屋町にある創業50年、「松坂屋さんという屋号の
九州和牛専門店に行ってきました。


                       <お店の外観 (お店のHPより)>

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「松坂」という名が付いていますので、爺のような名古屋勤務経験者は安直に
「松坂牛を出すのか」とつい考えてしまいがちですが、
当店は九州産黒毛和牛の専門店です。

爺は、勤務先の関係で一度社用でお邪魔したことがあり、その際お店の
クオリティの高さに感激して今回プライベートで伺ったものです。

お店は、東京で言うと浅草や蔵前のような雰囲気の町並みの中にあって、
地下鉄空港線中洲川端駅から徒歩5−6分、貝塚線呉服町駅からなら
徒歩3〜4分程度で到着します。

「本館」と一軒おいた隣の「別館」に分かれており、
本館はカジュアルな椅子席もある焼肉店、別館はすき焼き、しゃぶしゃふ、
もつ鍋が食べられる座敷になっています。

座敷は個室になっていて重厚な雰囲気。焼き物などが飾られており、
まず席に通されるとかしこまってしまいます。

でも、仲居さんはとても気さくで緊張もすぐにほぐれました。

                       <お部屋の調度品>

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とりあえずはワインリストを見ますが、品揃えはこの手のお店としては普通です。
あまりワイン好きの方は来ないのかもしれません。
ざっと見て泡は見当たらなかったので、ビールを注文しました。

料理は迷わず「特選しゃぶしゃぶコース」(6500円)を注文。

まず、先付けが出されてビールを飲んで落ち着くと、すぐに肉が供されてきました。
これは見た目も素晴らしい!思わずため息をついてしまいました。

一枚一枚丁寧に折りたたまれた肉が綺麗に並べられ、
「上から順番にお取りください」と書かれた和紙が添えられています。
サシの入り方が、なかなかのものです。(これで2人前300gです)


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こちらの店は、その日のいいものを仕入れるとのことで、お邪魔した日のお肉は
「博多和牛」とのことでした。近所で育った牛さんですね。


ビールはあっという間に飲みきってしまったので、ワインリストの中からこいつをオーダー。
「ビオゲットコムRN13ルージュ」という名のVdP(ヴァンドペイ、AOCよりも一つ下の
ランク付ワイン)にしました。

VdPといっても、ラングドック・アンド・ルシオン地域ではもともとAOCが
あまり多くないので、品質的に劣ることは無いです。


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赤白どちらにしようかちょっと悩んだのですが、お肉のサシの脂と多分良く合う
だろうなと考えて赤にしてみました。

このワインは、フランスの国民的行事であり、自転車レースの世界最高峰でもある
「ツール・ド・フランス」の舞台となる国道13号線(RN13)にちなんで名づけられたということで,
生産者は「ピクニックにも持っていってほしいくらい軽快な飲み口のワイン」と言っているとか。

フランスの人達はこういうワインや軽食を持って出かけ、道路端で楽しく食べたり
ワイン飲んだりしながらツールドフランスを見物するんでしょう。優雅ですよね。


さて、ワインも揃って、この一枚一枚に丁寧にたたまれたお肉を出汁につけて、
ほんのり色が変るくらいの状態でまずはタレに浸けずに口に入れると・・・

肉がほろほろと舌の上で蕩ける感触があり、続いて甘味を含んだ恍惚的な
牛肉の香りが鼻腔をくすぐります。

  ・・・旨いです・・・なかなかこのレベルの肉は食べる機会がありません。


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また、タレが素晴らしい。

こちらのお店の「たれ」は、はじめ見たときにはゴマダレかと思いましたが、
食べてみてビックリ、ゴマの入ったポン酢でした。
これが相当美味しいです。

ごまポン酢なるものがあることは聞いていましたが食べたのは初めてです。
このタレを食べることが出来ただけでも来た甲斐がありました。

ガツガツ食べるのは、お肉様に対して失礼ではないか、といった感覚を覚えるほどで、
ゆっくりと食させていただきました。


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そして、このワイン、なかなかです。

外観はしっかりしたガーネットでエッジはルビー、良い色です。
アロマは控えめですが、赤系果実が主体で少しキャンディーのようなニュアンスがあって
チャーミングな印象です。ちょっとガメに近いでしょうか。

外観に反して飲み口は軽く、タンニンがあまり感じられず飲み易いです。
かといって味わいがないといことではなく、コクもあり美味しいワインです。
多分、誰が飲んでも美味しいと思うのではないでしょうか。

甘味はほとんどありませんが、そこそこ味に深みがあるので、
牛肉の上品な甘味にもよく合います。

調べてみたら、カベルネ・ソーヴィニヨンが主体ですが、
そのほかにシラー、ムールヴェドル、グルナッシュがブレンドされており、
それぞれの品種の“いいとこ取り”が出来ている感じでした。

上質な牛肉との、なかなか素晴らしいマリアージュでした。

サービスは、仲居さんが時々タイミングを見計らってお部屋に入ってくるくらいで、
適度な距離感を保ってくれますし、さりげなく、かつ必要十分なレベルです。

お支払いは、ビール、ワインとコース合わせて@10000円程度。
今回は一番上の「特選」をオーダーしてみましたが、その下のランクでも十分良さそうです。

繁華街から少し離れた場所にある料亭ですが、さすが従業員教育もしっかりしていますので、
勿論接待でも使えますし、プライベートでも何かの記念日などに使ってみても
十分満足出来ると思います。
是非足を運ばれてはいかがでしょうか。


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なお、ワインの品揃えは少ないですが、しっかりした酒屋さんが付いていると思われるラインナップでした。
また、持ち込みも出来るそうですので拘る方は予約の際にお店に申し出てください。
(持込料は1本1500円と伺いましたが、念のためご確認ください)



福岡市博多区奈良屋町8−4
092-281-02214
(火曜定休)


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posted by 煩悩爺 at 15:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 博多・ワインと美食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする