2015年12月28日

学芸大学前の庶民派ビストロ「ラ・マレ」、持込ワインで本格フレンチを堪能


東急東横線「学芸大学前」駅は渋谷から4駅目、急行は停まりますが
特急は停まらない駅の位置づけで、サイズ的にはちょうどいい駅です。
近隣には世田谷区上馬、目黒区碑文谷とか柿の木坂といった
高級住宅街を擁しており、隣の「都立大学前」と並んで上品ないでたちの
人々が乗降しています。
作家や評論家など文化人寄りの芸能人が多く住む街としても有名です。

一方で学生向けの小ぶりなマンションやアパートも多いため、東急線沿線や
都内城南地区にある大学の学生たちの居住区としても
人気のエリアになっています。

当然そういった舌の肥えた住人のための料理屋さんは
どこもそれなりのレベルとなるので、だめな店はたちどころに
撤退してしまうことになります。

そういった厳しい競争の中で、2012年の3月から
営業しているビストロがあります。

先日ワイン仲間の先輩に誘われて、お邪魔してきました。

場所は、学大前駅の改札を出て右に進み、駅前すぐの本屋の角を
右に入って行くと、右側に小洒落た店構えが見えてきます。
駅を出て本当に1−2分で到着します。

店内は、厨房を囲むカウンターが6席、4人がけのテーブルが1席の
こじんまりとした規模の広さです。

フレンチビストロらしく、壁際には有名銘柄ワインの空のボトルが
並べられています。

この他に入り口脇にテラス席が設けられているので、
季節のいい時分なら外気に触れながら泡など飲んだら
気持ち良いだろうなぁ、などと思いました。

オーナーシェフは、ホテルオークラなどの一流ホテルの厨房を
経験してきた本格派で、私などと同世代の方です。

さてこの日は、料理は「おまかせ(4000円)のコース」にして、
ワインは先輩と一緒に3本持ち込ませてもらいました。

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まずは、グランダネ2004年で乾杯。
これはボランジェ社の上級キュベで、素晴らしく美味しいシャンパーニュです。
飲む前に香りを愉しむのですが、ナッツの香りやブリオッシュの香りが心地よく、
いつまでも飲まずにずっと愉しんでいたいくらいの馥郁としたアロマです。

泡もワインに十分溶けこんでいて舌の上をスムーズに刺激してくれます。
辛口ですが、微かに上品な甘さが感じられ、味わい深さと相まって
飲むと幸せな気分にさせてくれます。

最初に供されたオートブルは生ハム、キッシュとテリーヌです。
基本を押さえたしっかりとした味わいで、ワインにも良く合います。


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続いて出されたスープは、マッシュルームのスープです。
香りが良いです。
もちろん美味しい。


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泡に続いて、シャサーニュのプルミエ「テット・デュ・クロ」
2010年を抜栓してもらいます。作り手は「カミユ・ジルー」。
これも、私の大好きなワインです。

香りにすもものような穏やかな酸のニュアンスがあって、
思わずうっとりとしてしまいます。
味わいにはミネラル感があって、骨格がしっかりしています。


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さて、メインの一皿目は、クロケットです。

フレンチビストロでは定番のメニューですね。
中身のホワイトソースもしっかり作ってあって、美味しいです。
添えられているソースが絶品です。
こういったソースを食べるたびに、フレンチはソースが奥深いと
しみじみ感じます。


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赤は、ヴォーヌロマネの2009年、作り手はジャン・グリヴォ
この作り手も素晴らしい作り手です。

ブルゴーニュ・コートドニュイの中でも、ロマネコンティなど
素晴らしいワインを算出するヴォーヌロマネ村において、
このジャン・グリヴォはまさにヴォーヌロマネらしい、エレガントかつ
果実味が凝縮されて芳醇なワインを造るといわれています。

2009年という年が素晴らしいこともあってか、村名ですが
アロマは複雑で1級と言ってもおかしくないくらいのクオリティを感じます。


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メインの二皿目は、鴨のローストでした。
これも火入れがちょうど良くて、旨味がうまく引き出されています。
赤ワインベースのソースも美味しいです。


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デザートは、バニラビーンズの利いたクリームブリュレでした。
クリームブリュレ好きの私としても十分満足できる、基本を押さえた美味しさです。


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ということで、オードブルからデザートに至るまで外れの皿が一つもありませんでした。
派手さは無いけど本当に美味しかったです。

紹介されなかったら全然知らないまま時が過ぎたであろう小さなお店ですが、
コストパフォーマンスはとても良いです。

学芸大学前という、繁華街から少し離れた住宅街という立地だからこそ、
こういった値段設定が出来るんでしょう。

我々がお邪魔した週末の夜も満席でしたし、これなら流行るのは十分理解できます。

東横線沿線にお住まいの方は普段使いに、遠方にお住まいの方は
たまには気分を変えて、とか「お忍びで」(笑)行かれてみては如何でしょうか。

カウンター席がメインのこじんまりとしたお店なので、
予約をされてから行った方が間違いないと思います。



東京都目黒区鷹番3−3−10
03−6303−0575


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posted by 煩悩爺 at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ワインと美食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする