2016年12月24日

2016 シャンパーニュ・ブルゴーニュ訪問記録 (その1・シャンパーニュ)


2016年11月 


今回、元BB&R・現インテグリティの清水氏のシャンパーニュ、ブルゴーニュの
ドメーヌ訪問に同行させていただくことが出来ました。

彼は定期的に、フランス人のビジネスパートナーと既存および新規取扱候補の
ドメーヌを訪問しており、ちょうど今年の訪仏のタイミングが
私の予定にも合ったので、是非と同行を懇願したところ快諾いただき
実現の運びとなりました。


期間は行きと返り含めて1週間、私も一介のサラリーマンのため、
途中で離脱することにして予定を組んでもらいました。


IMG_0170.JPG


ワインラバーというよりも、同行者とはいえビジネスでの生産者訪問は
私にとって初めての経験でしたので、行く前から非常にワクワクしておりました。

私が同行させてもらう予定は、シャンパーニュ4軒、シヤブリが1軒、
ニュイが2軒、ボーヌ2軒でした。


短い滞在の中でこの訪問軒数はかなりの強行軍でしたが
非常に充実した時間を過ごすことができました。

訪問先メゾンのこともかいつまんで報告します。

1.モンターニュドランス、シルリ村「フランソワ・スコンド」


IMG_0063.JPG


RM生産者で非常に安定して高い品質を保っているということで、
ビジネスパートナーの方が推薦してくれたメゾンです。

地下のセラーを見学させてもらいましたが、なんと手動式のジロパレットがある!! 

ジロパレットとは、瓶内二次発酵タイプのスパークリングワイン生産には欠かせない、
本来手動で一本一本毎日1/8ずつ瓶を回転させて澱を瓶口に集める「ルミアージュ」
作業を電動でやる機械で、新世界の大手のスパークリングワイン生産者の間では
もはや導入は基本といわれています。


大型のものは千本近くを同時にセットできる代物もあると聞いています。

こちらはざっと見たところ200本程度ですが、多分手動では
このくらいが限界でしょう。


それにしても手動のものは写真も含めて初めて見ました。結構感動です。
(暗かったので、カメラの感度をギリギリまで上げて撮りました)


手動ジロパレット2016r.JPG


RMといってもかなりの量のボトルがストックされています。

ジロパレットに入っているボトル以外に通常のピュピトルにセット
されているボトルもたくさんありました。


_MG_0066.JPG



地下セラー見学の後はテイスティングとなります。

さすがグランクリュの村にあるメゾンだけあって、どれも素晴らしい味わいです。
ひとつひとつのワインに対するコメントは記録してきたのですが、
ここでいちいち書くわけにもいきませんので割愛します。

こちらのメゾンは既に日本にも入ってきているようですが
恐らく、遠からずインテグリティでも輸入することになると思います。

今から楽しみです。


IMG_0083.JPG



それにしても、モンターニュドランスの村々を車で走るのは初めてで、
ブジーやシルリといったグランクリュの村々は、
車道の脇にたくさんのシャンパーニュメゾンが軒を並べています。


その数は圧倒されるほどで、多分日本どころかパリにも入らず
地元周辺のみで消費されているようなRMが星の数ほどあるんでしょうね。

さて、次に立ち寄ったのはブジー村にある、これも小さなシャンパンメゾンです。


.モンターニュドランス、ブジー村「ファル・ベー・ドゥ・ボーフォール」


こちらは既にインテグリティが輸入しているもので、私も気に入って
何度も取り寄せているメゾンです。.

所有する畑はブジー村・アンボネ村などすべて特級格付けばかりで、
元々昔からKrug社にブドウを供給していた生産農家でしたが、
当主が亡くなられた後、奥様がご主人の逝去から立ち直るために
メゾンを2008年に立ち上げ2009年ヴィンテージのブドウから
シャンパーニュ造りを開始したそうです。

2015年が初出荷だったそうです。


IMG_0108.JPG


2008年創業の新参生産者なのですが、元々のブドウ作りが
素晴らしかったこともあって、出来上がるシャンパーニュも秀逸です。


クリュッグに納入した残りのブドウでシャンパーニュを造っているため、
年間生産量わずか6,000本とのこと。

で、そのブリジッド・ボーフォール未亡人にお会いしてきました。

夫の遺志をついでシャンパーニュを造っている婦人」というイメージが
勝手に一人歩きして(?・笑)膨らみまくっていた爺は、
想像よりもやや逞しめの印象の彼女にお会いして、
ちょっとそのギャップに戸惑ってしまいました。

彼女は元々はコンピュータのSEをやられていたそうで、
そちらを辞めてシャンパーニュ造りの道に入られたそうです。

メゾン立上げ初期のリリースから素晴らしいシャンパーニュを世に出せる
というのはすごいことです。

それだけブドウの出来がいいのと、長年良いブドウとシャンパーニュに
接してきたから、いわゆる「勘所」がいいのでしょうね。

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シャンパーニュは想像していたよりもかなり広く、
ランスのあたりから南端までは車で2時間くらいかかります。


IMG_0044.JPG


IMG_0176.JPG


IMG_0200.JPG

その日は、テイスティングしているよりも車に乗っている時間のほうが長い一日でした。
夕方真っ暗になってから南端コートデバールのメゾンに寄ってその日の訪問は終了。


翌日は南下してシャブリからコートドールに入ります。

本ブログの紀行も次回に続きます。




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posted by 煩悩爺 at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月04日

シニア(エキスパート)受験を終えて(その2)



本年のシニアエキスパート合格者は全国で61名
そのうち1回目の受験で合格した人は43名だったようです。

この数字を見て、私も1発で合格することが出来て本当に良かった〜
と胸をなでおろしています。


thumbnail_IMG_7295.jpg
       <この画像は、JSAのテイスティングセミナーの供出ワイン>


前回は、シニア試験のうち主に机上の勉強が求められる一次試験のお話をしました。
一次対策のツールとして使ったものを以下に補足しておきます。


1.日本ソムリエ教会 教本(2016年版)

 → 項目によって執筆者が違い、内容にバラつきがあるのは仕方が無いとして
   (大分是正されてきましたが)、やはり日本でワインに携わろうとする人達にとって
   基準となる本なので、絶対に押さえなければなりません。

私はポイントと思われるところを片っ端からノートに書きまくり、5冊ほどの量感になりました。
仲間の中にはそのノートが十数冊になっていた人もいました。

ちなみに一般資格の時はノートは作らず、ADVの受験講座テキストを読んで
過去問を解いていただけでしたから、一般資格の時よりも勉強したように思います。


thumbnail_IMG_7823.jpg


2.日本ソムリエ教会 会報誌「Sommelier (ソムリエ)」過去約1年分

 → ワイン業界のトレンドが掲載されていて、ワイン誌として捉えても
   読み応えは十分です。この中にも教本以外の出題のネタが
   たくさん入っています。
   シニアを目指すのであれば、JSAの会員になるのは大前提だと思います。


3.スマホアプリ(無料) 「ソムリエ試験完全対策“カーヴ”」

 → 無料アプリですが、項目・難易度別に大量の問題が入っており、
   素晴らしいです。私はこのアプリを通勤の電車の中でやって、
   忘れかけていた一般資格レベルの知識を固めました。
   アプリのレビューには、答えが少し違うとか、使い勝手が悪いとか、
   無料で使わせてもらっているということを棚に上げて
   批判する失礼な輩も一定数いますが、これは最大限活用すべきと
   思います。だって、タダなんですから
   私は作成元に対してとても感謝しています。


一次試験はそんなところで、ともかく知識を入れることに腐心し、なんとか通過。


そして、二次のテイスティング対策でも苦労しました。


thumbnail_IMG_7242.jpg


一般資格と違ってかなりマニアックな品種も出題されるので、
主要品種、準主要品種だけでなく、地ブドウでメジャーなものにまで
対象を広げて練習しました。


一次の合格発表から二次試験までは本当に苦しい毎日で、
田崎ワインサロンの直前対策講座をいくつか受講するのと、
仲間との練習会自宅での自主錬と毎日ワイン付けになりました。


毎日、白赤それぞれ5−6本開けて、オープンで(銘柄がわかる状態で)
比較試飲をしてコメントをするという方法です。
吐き出すにしても当然1日では飲みきれないので、窒素ガスを入れて保存し、
3−4日同じボトルを並べて練習したら(酸化も進んでしまうので)、
とりあえず残りは流して次のボトルを開ける、ということを1ヶ月ほど続けました。
ざっと数えて、約1ヶ月で60本ほど開けました。


しかし・・・これがまた対象を広げすぎたため主要品種まで
よくわからなくなってしまい、二次試験直前まで混乱状態で当日を迎えました。


二次試験の出題は以下が正解でした。

それも、国・地域・地区・品種を原語で書け、という出題でした。
昨年は品種、国、品種を書け、という問題(原語というキーワードも無かった)
だったと聞いていますので、今後は原語でちゃんとわかるようにしないといけない、
ということですね。

田崎先生がASI(国際ソムリエ協会)の会長でもあるので、
世界を見ろ」ということなんだと思います。


白1.オーストラリア ハンターバレー セミヨン

白2.南アフリカ ステレンボッシュ シュナンブラン 

赤1.アルゼンチン メンドーサ マルベック

赤2.イタリア トスカーナ キャンティクラシコ サンジョベーゼ

ワイン以外.ホワイトポート


混乱していた割にワインは2種類当てられましたので、通過しました。
この中で、2のシュナンブランは、6月のフォローアップセミナーで
供出されていました。

ただ、これは品種や国を当てるというよりも、
テイスティングコメントが当たっていれば点数は取れるということで、
周囲の仲間の合格状況を見ると品種の正解率と合格には
相関関係が薄いように感じます。


thumbnail_IMG_7225.jpg


三次試験は論文で昨年までと形式が変わることも予想されたのですが、
対策として何をやっていいものやら見当がつかず、やはりオーソドックスに
想定問題に対する答案を作ることを繰り返すしかない、と考えました。

自分でも数問の予想問題を作って答案を作ってみたりしていたところ、
受験仲間の一人が勉強会の開催を提案してくれました。

有志数名で予想問題と答案例を作成し、持ち寄ってまずは問題を解き、
後ほど答え合わせをする、という形式でした。

8人が集まっての勉強会はその後の飲み会も含めて大変盛り上がり、
結局この時に持ち寄った問題の中から出題があったので、
参加者はバッチリ書けたという次第でした。

どんな試験でも仲間の存在は大きいものですが、
今回もそれを改めて感じさせてくれる結果になりました。

三次試験本番の出題は以下の通りでした。
(正確ではないかもしれませんが、こんな趣旨です)

1.レストランにワインを持ち込むときの留意点について箇条書きで書け

2.サスティナブル栽培について書け


受験対策は年初から(私は4月からでしたが)、
終わって結果の発表が11/22と
今年のほとんどを費やした試験でしたが、
チャレンジして本当に良かったと思います。
知識がしっかりと身に付いたように感じます。


thumbnail_IMG_7269.jpg


ソムリエのシニアはそこそこの人数がいますが(3000人強)、
シニアエキスパートは今年の合格者を加えても全国で400人強
あまり多くなく、知名度もまだまだ低いので、
ご興味のあるエキスパート保持者の方は是非チャレンジされることを
お勧めします。


シニアを取ったといっても、ワインの世界はまだまだ知らないことが多く、
それこそまだまだ全然わかっていない」ということを思い知ったことが、
私にとってシニア受験を通して認識した最も重要なことであるように思います。


今後、WSET Diplomaのチャレンジも含め、引き続き研鑽を続けていこうと
改めて感じました。




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posted by 煩悩爺 at 21:30| Comment(2) | TrackBack(0) | ワインと美食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする