2016年12月04日

シニア(エキスパート)受験を終えて(その2)



本年のシニアエキスパート合格者は全国で61名
そのうち1回目の受験で合格した人は43名だったようです。

この数字を見て、私も1発で合格することが出来て本当に良かった〜
と胸をなでおろしています。


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       <この画像は、JSAのテイスティングセミナーの供出ワイン>


前回は、シニア試験のうち主に机上の勉強が求められる一次試験のお話をしました。
一次対策のツールとして使ったものを以下に補足しておきます。


1.日本ソムリエ教会 教本(2016年版)

 → 項目によって執筆者が違い、内容にバラつきがあるのは仕方が無いとして
   (大分是正されてきましたが)、やはり日本でワインに携わろうとする人達にとって
   基準となる本なので、絶対に押さえなければなりません。

私はポイントと思われるところを片っ端からノートに書きまくり、5冊ほどの量感になりました。
仲間の中にはそのノートが十数冊になっていた人もいました。

ちなみに一般資格の時はノートは作らず、ADVの受験講座テキストを読んで
過去問を解いていただけでしたから、一般資格の時よりも勉強したように思います。


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2.日本ソムリエ教会 会報誌「Sommelier (ソムリエ)」過去約1年分

 → ワイン業界のトレンドが掲載されていて、ワイン誌として捉えても
   読み応えは十分です。この中にも教本以外の出題のネタが
   たくさん入っています。
   シニアを目指すのであれば、JSAの会員になるのは大前提だと思います。


3.スマホアプリ(無料) 「ソムリエ試験完全対策“カーヴ”」

 → 無料アプリですが、項目・難易度別に大量の問題が入っており、
   素晴らしいです。私はこのアプリを通勤の電車の中でやって、
   忘れかけていた一般資格レベルの知識を固めました。
   アプリのレビューには、答えが少し違うとか、使い勝手が悪いとか、
   無料で使わせてもらっているということを棚に上げて
   批判する失礼な輩も一定数いますが、これは最大限活用すべきと
   思います。だって、タダなんですから
   私は作成元に対してとても感謝しています。


一次試験はそんなところで、ともかく知識を入れることに腐心し、なんとか通過。


そして、二次のテイスティング対策でも苦労しました。


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一般資格と違ってかなりマニアックな品種も出題されるので、
主要品種、準主要品種だけでなく、地ブドウでメジャーなものにまで
対象を広げて練習しました。


一次の合格発表から二次試験までは本当に苦しい毎日で、
田崎ワインサロンの直前対策講座をいくつか受講するのと、
仲間との練習会自宅での自主錬と毎日ワイン付けになりました。


毎日、白赤それぞれ5−6本開けて、オープンで(銘柄がわかる状態で)
比較試飲をしてコメントをするという方法です。
吐き出すにしても当然1日では飲みきれないので、窒素ガスを入れて保存し、
3−4日同じボトルを並べて練習したら(酸化も進んでしまうので)、
とりあえず残りは流して次のボトルを開ける、ということを1ヶ月ほど続けました。
ざっと数えて、約1ヶ月で60本ほど開けました。


しかし・・・これがまた対象を広げすぎたため主要品種まで
よくわからなくなってしまい、二次試験直前まで混乱状態で当日を迎えました。


二次試験の出題は以下が正解でした。

それも、国・地域・地区・品種を原語で書け、という出題でした。
昨年は品種、国、品種を書け、という問題(原語というキーワードも無かった)
だったと聞いていますので、今後は原語でちゃんとわかるようにしないといけない、
ということですね。

田崎先生がASI(国際ソムリエ協会)の会長でもあるので、
世界を見ろ」ということなんだと思います。


白1.オーストラリア ハンターバレー セミヨン

白2.南アフリカ ステレンボッシュ シュナンブラン 

赤1.アルゼンチン メンドーサ マルベック

赤2.イタリア トスカーナ キャンティクラシコ サンジョベーゼ

ワイン以外.ホワイトポート


混乱していた割にワインは2種類当てられましたので、通過しました。
この中で、2のシュナンブランは、6月のフォローアップセミナーで
供出されていました。

ただ、これは品種や国を当てるというよりも、
テイスティングコメントが当たっていれば点数は取れるということで、
周囲の仲間の合格状況を見ると品種の正解率と合格には
相関関係が薄いように感じます。


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三次試験は論文で昨年までと形式が変わることも予想されたのですが、
対策として何をやっていいものやら見当がつかず、やはりオーソドックスに
想定問題に対する答案を作ることを繰り返すしかない、と考えました。

自分でも数問の予想問題を作って答案を作ってみたりしていたところ、
受験仲間の一人が勉強会の開催を提案してくれました。

有志数名で予想問題と答案例を作成し、持ち寄ってまずは問題を解き、
後ほど答え合わせをする、という形式でした。

8人が集まっての勉強会はその後の飲み会も含めて大変盛り上がり、
結局この時に持ち寄った問題の中から出題があったので、
参加者はバッチリ書けたという次第でした。

どんな試験でも仲間の存在は大きいものですが、
今回もそれを改めて感じさせてくれる結果になりました。

三次試験本番の出題は以下の通りでした。
(正確ではないかもしれませんが、こんな趣旨です)

1.レストランにワインを持ち込むときの留意点について箇条書きで書け

2.サスティナブル栽培について書け


受験対策は年初から(私は4月からでしたが)、
終わって結果の発表が11/22と
今年のほとんどを費やした試験でしたが、
チャレンジして本当に良かったと思います。
知識がしっかりと身に付いたように感じます。


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ソムリエのシニアはそこそこの人数がいますが(3000人強)、
シニアエキスパートは今年の合格者を加えても全国で400人強
あまり多くなく、知名度もまだまだ低いので、
ご興味のあるエキスパート保持者の方は是非チャレンジされることを
お勧めします。


シニアを取ったといっても、ワインの世界はまだまだ知らないことが多く、
それこそまだまだ全然わかっていない」ということを思い知ったことが、
私にとってシニア受験を通して認識した最も重要なことであるように思います。


今後、WSET Diplomaのチャレンジも含め、引き続き研鑽を続けていこうと
改めて感じました。




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posted by 煩悩爺 at 21:30| Comment(2) | TrackBack(0) | ワインと美食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。シニアエキスパート合格おめでとうございます!!凄いですね!!私も多分、来年はシニア受験資格が到来すると思うのですが、記憶力が落ちてきているのと、出題傾向が読めないので、どうしようかなぁ?と考えてます。
東京に戻られたとの事、WELCOMEBACK!!です。今後とも宜しくお願いいたします。
Posted by travelerno1 at 2016年12月15日 19:05
travelerno1さん
こちらこそ大変ご無沙汰しております。
コメント有り難うございます。
貴ブログのURLがわからなくなってしまい、難儀しておりました。引越されましたか?
シニアは暗記が大変ですが、Diplomaとかなり共通項があるので、travelerno1さんは他の方よりは楽勝ではないかと思います。
また東京に折りますので、是非一度ご一緒させていただければ幸いです。爺
Posted by 煩悩爺 at 2016年12月16日 00:16
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