2013年10月20日

WSET Level3 Advanced 受験報告




本日(10/20)、WSET Level3 Advanced certificate を受験してきました。 
 
試験を受けている時間がネットで2時間15分
うち英語で小論文を書いている時間が1時間30分弱
という大変タフなテストで、体力と集中力を保つのが大変でした。

IMG_2767.jpg


来年再チャレンジになった場合の備忘と、今後このテストを受けられる方の
ご参考までに、覚えている範囲で簡単にレポートします。 

 <テイスティング> 

14時45分くらいから問題用紙の配布と説明が始まり、15時きっかりに
テイスティングがスタートします。 

テイスティングは30分、赤白1種類ずつで50点満点です。 
各25点のうち品種が当たってもたったの2点ですから、いかに
テイスティングコメントが
重視されているかということがわかります。

ちなみに品種の選択肢は次のようなものでした。 
飲んだことがないような品種が今年は出なかったので、少し易しかった
かもしれません。 

 ・白 ソアベ リースリング・アウスレーゼ NZ・シャルドネ  

 ・赤 バローロ ボージョレー・ビラージュ 
     マーガレットリバー・CS(カベルネソーヴィニヨン) 

白は、多分シャルドネでした。色が薄かったので、もしやソアベ?、
と思いましたが、
果実味が強かった上にマロラクティック発酵っぽい
香りがしたのでNZCHに確定。 

赤は、多分CSでしょう。いろいろ深読みも考えたのですが、
どう考えてもCSでした。とすると、コメントをしっかり書かないと
点が取れないといういやな問題です。 

白も赤もテイスティングコメントはとりあえず定石通りに記入して終了。 

<マルチプルチョイス> 

テイスティングが終了すると、すぐに筆記試験になります。
(トイレは行けました) 
50問の4択問題と大問題5問(うちそれぞれ記述式小問題が5問くらいある)
で、1時間45分。 
15時45分にスタートして17時30分までの長丁場ですが、本当に
時間との勝負でした。 

配点はマルチプルが50点、記述式が100点です。 

マルチプルの難易度はだいたいJSAのソムリエ試験と同程度かと思います。
範囲によっては難しいものと、簡単なものがあるので、均すとだいたい
同じ位かと。

ただし、それが全て英語の専門用語で出てくるので、一通り専門用語は
知っていないと得点できません。正直、何を聞かれているのか
さっぱりわからない問題が2つくらいありました。 

私はマルチプルを25分くらいで仕上げ、記述式(ショートリトン)に移行
しました。
答案用試験解答用紙を開いて、まずその量に唖然・・・・・・ 

私の第一印象は、TOEICの試験が全部ワインネタになって、かつ
選択肢ではなく記述式の解答欄がついているイメージでしょうか。。。。 

<ショートリトン>(問題抜粋) 
※つたない英語力で解釈した問題、かつ朦朧とした記憶なので
違っているかもしれません。 

 1. Social responsibility 
 <あなたの住んでいる国=日本=について> 

・酒を飲み始めて良い年齢 
・飲酒運転は何故だめか 
・何故飲酒に関する規定が定められているのか 
・法で定められている1ユニットあたりのアルコール量 

 →この問題は毎年サービス問題として出ているらしく、配点も
  100点満点中たったの4点! あとの問題は各問24点です。

2.あなたはフランスで良いワインを作るワイナリーを始めようとしています。 

・(「バルサックのワインのラベル」を提示して)同様なタイプのワインの
 銘柄を3つ挙げよ 
・そのような(貴腐)葡萄が育つ環境について条件を5つ述べよ 
・そのようなタイプの(貴腐)ワインを造るとした場合の品種を4つ挙げよ
 
・AOCバルサックのワインを、飲んだこと無い人に説明せよ
 
・安く甘口ワインを提供するためにはどうしたらよいか方法を述べよ。 

3.リオハ
 
・リオハで作られるワインに使われるブドウを3種挙げ、
 それぞれの特徴を述べよ、
 
・リオハのサブリージョンにはどんなところがあるか3つ挙げよ。
 
・それぞれの気候の特徴について述べよ。
 
・リオハ・グランレゼルバのブレンド、熟成のプロセスについて説明せよ。 

4.シャンパーニュ(スパークリングワイン)
 

・フランス国内でシャンパーニュの代わりになるトラディショナル方式で
 生産されているスパークリングワインを4つ挙げよ。 
・お客さんからシャンパーニュを注文された時の対応について説明せよ
 (この設問はどう回答すべきかわからず、とりあえず書いた・・・)
 
・あなたは同じパーティで2本目のシャンパーニュをどう開けますか?
(これも答え方がよくわからない問題・・英語力の無さを痛感・・・)
 
・ドサージュについて説明しなさい。 

5.Alternative wine 
<20種類くらいのワインが載っているワインリストが掲示されて、
それを参照して答えていく問題> 

(1)デザートにあわせるワインを選べ。またその理由も答えよ。 

(2)<ムルソー村名のワインラベルが掲示>
 
・このワインについて最も一般的と思われるテイスティングコメントを書け。 
・そのワインと同等と思われるワインを先のワインリストから選べ。 
・そのワインと同じニュアンスで最も安いワインを選べ 

(3)<メドックのブルジョワクラスのACボルドー赤のラベルが掲示> 
・最も一般的と思われる香り(nose)についてのコメントを書け。
 
・そのワインと同等と思われるワインを先のワインリストから選べ。 
・その理由を述べよ 


・・・と、こんな感じの問題でした。

途中から焦りを感じてスピードアップしましたが、考えながら
回答コメントを書いているとどんどん時間が経過して行き、
終了時刻のほぼ1分前に何とか書き上げました。

見直す時間もほぼ無くて、せいぜい受験番号のマークが正しいかどうかの
確認ができたくらいです。 

まず、英語力の壁があって正確に問題文や質問の意図を汲み取ることが
必要になり、また正解がわかったとしても、知識が正確でないと
書き始めることができず、書き始めたとしてもスペルがわからなくなって
ペンが止まってしまう状態に何度も陥り・・
より確実に覚えることの重要性をひしひしと感じました。 

いやーしかし、疲れました。 

合否は2−3ヵ月後に発表になるそうです。
ロンドンで採点されるためとのことで長く待たされます・・・ 

IMG_2770.jpg

自分の感触としては五分五分かなぁという感じですが、駄目だったとしても
それなりに勉強したので、これをステップに次はもう少し効率的に対策できると
思います。 

WSETは過去問題集もないし、対策問題集もありません。 
過去の出題などのデータが極めて少なく、どうやって対策すれば良いのか
本当に見当が付かない状態が続きました。

1ヶ月ほど前になって、とにかくテキストとスタディガイドの主要部分を暗記
するように、繰り返し書いたり読み込むことを続けてきました。 

WSETは不親切なのか? 
私はしばらくの間、ずっとそう思い続けていましたが、それに対して、
最近なんとなくWSETの意図に気がつきました。 

試験に合格して資格をとることはもちろん重要ですが、それ以外のことも
ちゃんと勉強して、その結果としてレベルを上げて試験に合格すれば良い
ということです。 

WSETは多分、それを目指しているのではないかと思います。 
合否に関係なく、ここで勉強したことによって私の知識や理解はそれなりに
深まったはずです。 
そのためにも、あえて試験対策などやらなくても良く、
「ちゃんと勉強して、レベルに達したら合格させてあげますよ」
という趣旨でこういったスタイルにしているのでしょう。 

とはいえ、やっぱり合格したいので、ドキドキしながら3ヵ月後を待つことにします。 

ご心配いただいて、いろいろお声を掛けてくださったり、練習会を開いていただいた
ワイン友の皆さま、この場を借りてお礼申し上げます。



 ※ブログランキングに参加しています。
  この記事が役に立った、と思ったら
  下のバナーを”ポチッ”と押していただけると
  嬉しいです。押すだけで結構です。

   にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

  にほんブログ村




posted by 煩悩爺 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | WSET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月20日

WSET Advanced 挑戦・奮闘記


  授業進捗状況 

今年の4月にスタートした私の「WSET ADVANCED CERTIFICATE」への挑戦ですが、
あっという間に3ヶ月が過ぎました。

 ※以前の記事はこちら

現在でも、授業は「針のむしろ」状態に変わりはないものの、なんとかくじけずに、しぶとく
スクールに通っていますので、この辺りで中間報告しておきます。 


ところで、お読みいただいている方々にはどうでもいいことですが、ギリシャの授業の際に
私はついに「ネメア」、別名「アギオルギティコ」をテイスティングすることが出来ました。

アギオルギティコIMG_2370.jpg

JSAの試験の際に暗記した品種ですが、飲んでみたくていろいろ調べたにもかかわらず
日本にはあまりたくさん入ってきていないため、今までどうにも入手できず未体験だったワインです。 

それが、図らずもWSETの授業にぽんと出され、積年の想いが叶って飲んだことには、
自分なりに感慨がありました。
が、漸く想いを遂げて出会えた味わい自体は、シラーとブリミティーボの中間的な印象で、
何となく肩透かしを食らったような気分でした。 ま、「積年の想い」なんて、そんなものです(笑)。

でも、こんなワインがブラインドテイスティングの試験に出されたら、絶対にわからないでしょうね。。。


さて、 英語での授業にはもう慣れましたが、課題についてのディスカッションでは、
相変わらず私は巧く発言できません。 

白人たちは結構無茶苦茶なことでも、言いたいことを躊躇なく発言します。
ただ、そういった発言内容に新鮮な驚きがあったりしてなかなか面白いです。世界の中
では、沈黙は美ではなく愚であることをいつも実感します(泣)。 

授業は、当初と変わらず前半はテキストに沿った講義(レジメ使用)で、地域ごとの特徴や
主要生産品種などについて説明があり、後半はブラインドテイスティングを5-6種類
実施するというものです。 

          ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ギリシャの授業の際の出題ワイン

WSET試飲.jpg

どうしても私は、ADV(アカデミーデュヴァン)で受講していたJSA受験対策講座
比較してしまうのですが、WSETの講義は受験対策ではなく、本当に使える知識と
応用力を養成することを目的にしているようです。 

なぜなら、「こういった問題が試験に出るから、こういった答え方ができるように
こうやって勉強してください。まずはここを覚えてください」という教え方は一切しません。
(ADVはそういった内容がほとんどでしたが) 

むしろ、例えば 「レストランでこのワインが品切れになってしまいました。お客様には
同じくらいの値段で同じようなニュアンスのあるワインを勧めなければなりません。
正しいプロセス、かつ根拠で、代替ワインを選んでください」、といったようなことを
系統立てて演習していきます。

そのプロセスは、試験対策というよりも実践対策の印象です。 
だから、このままで試験は大丈夫なんだろうか、とつい不安になります。 

そこで、試験が気になる小心者の私は先生に質問してみました。
(先生は2006年にDiploma最高峰MW「マスターオブワイン」の次のレベル)
取得している、日本におけるWSETの先駆者です。
今でこそ、日本人のDiploma取得者は20人弱まで増えましたが、彼女が
取得した当時はまだ5人ほどだったと聞いています。) 

先生によるとWSETのカリキュラムは、知識を覚えることではなく、知識を応用
活用することに主眼がおかれているから、詰め込み式の講義ではなく、
考え方のプロセスを学んでもらうような内容になっているとのこと。 

だから、いわゆる「(私の思い描くような)試験対策」はあまりやらないようです。 

知識を覚えるだけでなく、どう活用するか、なぜそうなるのか、といったことを理解
していることが求められ、また、それは教科書の枠組から離れた日常の
ワインシーンの中でどのように活かされるかもチェックされるようです。 

むむむ・・、ということは、知識を覚えることは前提になっているということですね。
 「知識」は、マルティプルチョイス(いわゆる「択一式」)で問われるとのことですが、
エッセイは知識をベースに小論文書かなくてはいけないので、やっぱり最低限でも
結構な量の暗記が必要のようです。 

試験は10月の下旬ですから、あと3か月しかありません。

一応始める時に「2年くらいで取得する計画で・・」などと思っていましたが、やっぱり
一発で取りたいので、これから詰め込みの勉強もやらないといけないですね(汗)。

とりあえず、頑張ります!


 ※ブログランキングに参加しています。
  この記事が役に立った、と思ったら
  下のバナーを”ポチッ”と押していただけると
  嬉しいです。押すだけで結構です。

   にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

  にほんブログ村


posted by 煩悩爺 at 13:21| Comment(2) | TrackBack(0) | WSET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月11日

WSET Advanced Certificate チャレンジ!

<WSET Advanced Certificate コース>


FBにはアップしたのですが、今期またワインの資格を取るための講座を
受講することにしました。

4月から始まり、試験のある10月まで隔週で通います。 


                        IMG_2WSET textbook.jpg

イギリス系のワイン資格に、WSET(ダブリューセット)Wine & Spirits 
Education Trust という機関が認定するものがあり、私はその中のちょうど
真ん中に位置する「中級」にチャレンジします。

初級から上級まで細かく分けると4段階で、世界的に認められている資格です。 
我々ワイン仲間の間では「ダブリューセット」と呼んでいて、私のような
日本ソムリエ協会(JSA)の認定する「ワインエキスパート」とか「ソムリエ」
「ワインアドバイザー」資格を取った人が次に取ろうとするケースが多いと思います。
(少なくとも私の周りでは) 

日本の所謂「ソムリエ資格」はワインのサービスをする料飲業界の人に取得
させることに重点を置いたカリキュラム(ワインの普及と拡販がメインの目的)
になっていますが、WSETはワインの流通業に携わる人に主眼を置いた
カリキュラムと言われています。

確かに大英帝国は古来、自分の国ではワインを生産しないのに、世界のワイン
流通の中核を担ってきているという歴史があるから、なのでしょう。 

中級は日本語で取れる「International Higher Certificate」と、
テイスティングにより重点を置き、かつ英語でしか受験できない
「Advanced Certificate」があり、今回私が受けようとしているのは「Advanced
です。 

日本語の「International Higher 」はソムリエ資格とほぼ同等と言われている
ので、同じ中級だったらそれでもいいじゃないかと思うのですが、更に上級の
Diploma」資格に進もうとすると、Advancedを持っていないと受験できない
という仕組みになっています。 

そして、世界のワイン資格の最高峰「Master of Wine (MW、マスターオブワイン)」
はDiplomaを持つことが受験の大前提のように言われています。
(MWの受験資格要件規定では無く、中には保持者でないMWもいるのですが、
そういった人は特殊な経歴の方なので、普通はDiplomaを持っていることが必須でしょう。)

ちなみに単純比較は出来ませんが、全世界と日本のワイン資格者の人数をざっと
みてみると、日本はイタリアについで国内ワイン資格者(所謂日本ソムリエ協会 
「ソムリエ(S)」「ワインアドバイザー(WA)」「ワインエキスパート(WE)」)が多く、
シニアなど上位資格も含め40964名(2013年1月現在)もいるのに対して、
国際資格で世界最高峰のMWは制度開設以来 約300人(日本人は1人のみ
2011年英国在住のワインコンサルタント・田中麻衣さんが初めて取得)、
その次に位置するDiploma は全世界で7217人日本人は12人のみ)しかいない
のですから、日本の国内資格と比べてもかなり厳しいことが想像つきます。 

そんなこともあまり考えずに「WE」の次のステップくらいの軽い気持ちでエントリー
したら思いのほか大変でした。 

まず初回は、最初から100%英語の授業で、いきなり全員、自己紹介、アドバンスを
目指す理由、自分のワインのバックグラウンドについて英語でブレゼンさせられて、
予期していなかった私はしどろもどろになってしまいました(汗) 

私は一応何度か海外駐在もしており英語は普通に話せるつもりなのですが、
いかんせんワインに関する用語がわからず、なんだかとても変なことを言っている
ように聞こえたかと思います。

他の皆さんは非常に流暢な方ばかりで、私はのっけから落ちこぼれ状態です・・・ 
クラスは外人も数名いて総勢25人程。ディスカッションしながら授業が進められます。 

初回のテーマは「テイスティング概論」でした。
ワインをテイスティングした際の
評価の手法についてメソッドを学びました。

 「外観」「アロマ」「味わい」「総合評価」「価格帯」といった順になります。

JSAの試験と大きく違うところは、評価の中に「総合評価」と「価格帯」が入っている
ところです。 

IMG_WSET3.jpg

第2回のテーマは「ブドウ栽培・ワイン醸造」で、予習にテキスト50ページ弱の読み込み
を指示されました。
日本語ならともかく、英語での読解はなかなか大変です。 

授業では、品種と地域、土壌・地形と品質の関係などをはじめ、ワインビジネスには
役立ちそうなことを学びました。 

IMG_WSET#2.jpg

私の場合、知らない専門用語でいちいち止まって調べながら進めるパターンなので、
非常に時間がかかります。でも、これをやらないと駄目なんですよね。 

この歳になって、留学していた若い頃と同じようなことをやる羽目になると思いません
でしたが、ワインの勉強自体は楽しいので、出来る範囲でやっていこうと思います。 

 時々また授業の状況などアップさせていただきます。




 ※ブログランキングに参加しています。
  この記事が役に立った、と思ったら
  下のバナーを”ポチッ”と押していただけると
  嬉しいです。押すだけで結構です。

   にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

  にほんブログ村


posted by 煩悩爺 at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | WSET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。