2013年09月26日

クレッセント@芝の老舗フレンチでMWセレクトのワインを楽しむ


 正統派フレンチと世界標準の正しいマリアージュに完全降伏!!


ここのところ、和食にワインだとか、ウナギにワインとかを合わせる機会が多かったのですが、
久しぶりに正統派のフレンチとファインワインを合わせる会に参加してきた話題です。 

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先日、ベリー・ブラザース・アンド・ラッド(BB&R)所属マスターオブワイン(MW)
の一人、サイモン・フィールド氏主宰のワインディナー会にお誘いいただきました。 

場所は芝公園にある老舗フレンチレストランのクレッセント。 
私にとっては、ある私的なセレモニーで20数年前に訪れて以来
生涯2回目の訪問です。 

もう細部は全く覚えていませんでしたが、全体的に重厚な雰囲気と
見るからに格式の高い調度品の記憶だけは何とか・・その印象だけは、
当時感じたものと同じでした。 

地下鉄三田線の大門の駅から歩く道すがら、ちょうど2020年
東京オリンピック決定を祝って、東京タワーがオリンピックカラーの
電飾に彩られているのがよく見えました。 

サイモン・フィールドMWはBB&Rの中でもシャンパーニュ、ローヌ、ポート
の買い付けを担当しているとのことで、今回の供出ワインは彼の
担当エリアからのセレクト。

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ボルドーやブルゴーニュのスティルワインが一切並ばない珍しい
フレンチディナーでした。

 聞くと、私の大好きなBB&RラベルのシャンパーニュUnited Kingdom 
Cuvee NVのセバージュ(ブレンド比率)は彼が決めたということで、
その決定時のお話なども聞けてとても興味深いものでした。


ひとしきりサイモン・フィールドMWとご挨拶した後、ディナーのスタートに、
いきなりシャンパーニュが4種類並びます。 

Champagne
- NV Berrys’ United Kingdom Cuvee, Grand Cru, Brut, Mailly 
-2006 Berrys’ Le Prestige, Grand Cru, Mailly 
-1996 Champagne R&L Legras, Cuvee Exceptionelle, St. Vincent 
-1999 Pol Roger, Sir Winston Churchill 

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お料理は最初のアミューズから
一つ一つに手がかけられているのがよくわかる品々です。 


一品目は、 蛤のババロアとトマトのジュレ

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卵型の器に入って出された時に、なんじゃこりゃ、と
妙なものが出てきた印象でしたが、まず蓋を取ってその綺麗なビジュアルにびっくり、
口に含んでその美味しさにびっくり、と立て続けて驚かされました。 

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蛤から出た濃厚な出汁の効いたババロアとトマトの酸味と甘味が絶妙に絡み合う
逸品でした。 
これで完全に度肝を抜かれて、一気にクレッセントの料理の世界に引き込まれました。 

続いてブルターニュ産オマール海老と秋トリュフのサラダ仕立て」 

微かに火が入っている程度で、刺身のような生き生きとした歯ごたえが残っている
新鮮なオマールでした。 

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このオマールも感動ものでしたが、これに添えられていたサラダが秀逸・・・
なんと、サラダの約半分が厚めにスライスされたトリュフで、通常ありえない量です。 

質の悪いトリュフは時として「ブタンガス」臭を感じることがあるのですが、
これは香りだけでもうっとりしてしまうような芳香を発していました。
勿論お味も歯ごたえも素晴らしいです。 

そして、シャンパーニュがこれらの食事の味わいを更に深めてくれます。 
4種はどれも素晴らしいものでしたが、私は蛤のババロアにはR&L Legrasが、
オマール海老にはBerrys’ Le Prestigeが、
秋トリュフにはSir Winston Churchillが、それぞれ合うような印象を受けました。 

Berrys’ Le Prestigeは、世界中で日本マーケットだけで販売されている
ということでした。

BB&RさんのNVのものでも並みのシャンパーニュとは一線を画する
芳醇さがあるのですが、こちらはLe Prestigeを名乗るだけあって、
味わいの深さ、泡のきめ細かさなど別次元の複雑さが感じられます。 

 「舌平目と雲丹のボンヌ・ファム」には、南ローヌ・ヌフパプ白の
2011 Chateauneuf-du-Pape Blanc, Chateau La Nerthe
供されます。 

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ラ・ネルトは、ヌフ・パプ地方で唯一「シャトー」を冠している作り手で、
この地域にローマ法王が隠居(実際は幽閉)した頃からの長い歴史があります。 

たしか、7−8種類のブレンドだったと聞いたように思いますが、
この味わいの複雑さが雲丹の甘味とよく絡み合います
美味しいです。 

食事の最後は「仔牛のミジョテ」 

ミジョテというのは、「優しく取り扱う」というニュアンスがあるらしく、
優しく火を入れて調理するもののようです。
優しく滋味深い舌触りと味わいでした。 

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これにあわせて、北ローヌの
2011 Hermitage, La Chapelle, Paul Juboulet Aine 
このワインはパワフルというよりも、エレガントで本当に美味しいシラーでした。 
感激でした。 


そして、食事が終了してもまだ見せ場が待っていました。 
サイモン・フィールドMWはポートの買い付け担当でもあります。
 
秀逸なデザートの「木苺とキャラメルアイスクリームのシュクセ」に合わせて、
グラハムの1983年ビンテージポートがサービスされました。 

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デザートとポートワインなどのデザートワインは、ヨーロッパでは
「食事と同じくらい重要」と言われるそうです。

我々日本人は、食事をガッツリ食べてからデザートやらチーズやらを
ガツガツ食べる西欧人に対してちょっと信じられないと感じる方が多いのですが、
今回は何としてもその領域に近づかなくてはいけない、との強い意思の下、
何とか完食いたしました! 

でも無理してでも食べた甲斐がありました。 
デザートとポートの組み合わせは、本当に素晴らしかったです。 
良い経験ができました 

 いやいや、世の中にはまだまだ未体験の美味しいものがたくさんあるんですね。 

20数年前も同じように味わったはずなんですが、その頃はまだ味覚も幼稚だったし、
だいいちワインなんて全く興味もありませんでした。 

歳を重ねるとそういった意味でも、楽しみがどんどん増えていくものなんだな
と感じると共に、これからもどんどん進化を続けて行きたい、との思いを新たに、
帰途に付いたのでした。 

帰り道も、東京タワーの電飾がきれいでした

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 芝公園「クレッセント」 
 東京都港区芝公園1−8−20 
 03−3436−3211(完全予約制です)



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posted by 煩悩爺 at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | BB&Rイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月03日

コンラッド東京「風花」MWセレクトのワインと和食の完璧なマリアージュ


 和食にも素晴らしく合うブルゴーニュワインの奥深さに脱帽



先日、ベリーブラザーズ・アンド・ラッド(BB&R)さんのワイン会に参加してきました。 

今回は、この時期来日していた同社の買付責任者でありマスターオブワイン(MW/
ワイン界の資格の中では最高峰)のマーク・パードー氏が主催で、会場である
コンラッド東京の「風花」の和食と彼の選んだワインを楽しむというものでした。 

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今まで参加したBB&Rのワイン会はどうしてもフレンチが多かったので、今回の
テーマ「和食とワインのマリアージュ」にはとても興味があり、楽しみにしていました。 

さて、汐留にあるコンラッド東京には今回初めて訪れたのてすが、ウェルカムシャン
パーニュがサービスされた28階のウエィティングバーからの眺望は凄いものでした。

眼下に浜離宮が広がり、その先には東京湾全体が見渡せる絶景が広がります。 
自分が若い女子だったら、こんなところで口説かれたらイチコロだろうな(笑)、などと
不謹慎なことも考えつつ夜景を堪能しました。 

まずここで、振舞われたのはBB&Rラベルの定評のあるシャンパーニュ 
2004 Berry's United Kingdom Cuvee, Grand Cru, Brut, Mailly
です。

NVでもかなり美味しいのですが、出来のいい2004ミレジメは更に相当美味しいです。 
これをちびちび飲みながら、マーク・パードーMWにもご挨拶しました。 

MWは世界で約300人しかいないワイン業界のスーパーエリートですが、
マーク・パードーMWはそのMWを選定する英国Institute of Masters of Wine の
試験委員会会長だそうです。 

そんなすごく偉い人(ベタな表現ですが・笑)なので緊張しましたが、イギリス人に
しては小柄で、物腰も柔らかく、穏やかな話し方の紳士でした。 

いろいろ話を伺ったのですが、やはり興味があるのはMWの試験や合格率などです。 
聞いてみたら、毎年全世界から300人程度のエントリーがあり、その後各種の試験に
合格して最終的にMWになれるのは4人程度とのこと。 

・・やはり相当厳しい世界です。
私の場合、そんなことを考える前に今エントリーしている
「advanced certificate」にまず合格しないと、とあらためて思いました。

MWへの道のりは遠いです(笑)・・・・ 

さて、いよいよお食事のスタートです。 
まずは、「鮑・鱧天婦羅 甘鯛風味揚げ 塩・酢橘 炙り帆立・時鮭 万願寺ソース」 から。
美味しいです。。。。 

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合わせる白ワインは
2011 Berry's Meursault, Guyot-Javillier

これの生産年違いが、一昨年のウィリアム王子・キャサリン妃のロイヤルウエディング
正餐で供されたことは有名です。

ムルソーながら適度に軽快さもありてんぷらや和の揚げ物にとてもよく合います。 
 

次に、「蒸し鶏香味和え 茗荷 玉蜀黍 松葉独活 葱二種 翡翠ジュレ」 
ワインは
2009 Chassagne-Montrachet, Les Baudines, 1er Cru, Benjamin Leroux 
上品な樽香が蒸し鶏をやさしく包み込みます。官能的です。 

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 続いて、「金目鯛和蘭煮 煮付け仕立て 牛蒡 独活 隠元 針生姜 実山椒」 

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ここから赤ワインが供されます。 
2009 Gevrey-Chambertin, Les Crais, Camille Giroud 
これは村名ですが、1erと名乗ってもおかしくないくらいの複雑味でした。

カミユ・ジルーは、私も最近特に気に入っている実力派の作り手です。
金目鯛の煮付けの旨みともバッチリ合っていました。 


 「夏鴨炭火焼 焼葱 焼玉葱 鬼おろし 返し餡かけ」 
2008 Nuits-St Georges, Les Damodes, 1er Cru
Domaine de la Vougeraie 

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この鴨とニュイサンの組み合わせも凄かったです。 


阿蘇・赤牛かつれつ 大徳寺ソース 姫玉葱 加茂茄子 塩もみ胡瓜 花穂」 
2008 Vosne-Romanee, Aux Malconsorts, 1er Cru
Maison Roche de Bellene 

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最後はお腹がいっぱいで、揚げ物好きの私としたことが「赤牛のかつれつ」を
不本意ながら少し残してしまいましたが、美味しかったです。 

ヴォーヌロマネ1er は、とてもパワフルかつ繊細なワインで、お出汁や味噌の
ような和の味わいとのマリアージュも素晴らしく、驚きました。 


この日の風花のメニューは、BB&Rと調整して何度も練り直したものだったそうで、
どのお皿も全て素晴らしいものでした。 

私は、ホテルの和食にはもともと少し偏見(高いけど味は平凡?みたいな)があって、
今回もあまり期待していなかったのですが、いやいや本当に美味しかったです。
もう偏見は捨てました。 

非日常的なスタイリッシュな空間で、マーク・パードーMWの含蓄のある解説を
聞きながらワインと和食が絶妙のハーモニーを奏でるのを楽しみ、静かな感動とともに
帰途についたのでした。


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posted by 煩悩爺 at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | BB&Rイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月14日

BB&R ブルゴーニュイベント@レストラン・アイ

BERRY BROS & RUDD主催のイベント「ブルゴーニュワインの夕べ」に参加し、原宿・東郷神社裏の『Restaurant-I(レストラン・アイ)』に行ってきました。

今回は、ブルゴーニュ在住のジャスパー・モリスMWが厳選したワインと
レストランアイのお料理のマリアージュを楽しむというもの。

彼とは本年1月の日比谷「APICIUS」での同じ趣旨のイベントでお会いして以来
でしたが、相変わらず素晴らしいワインセレクトにうならせてもらいました。 

<.ワインとお料理> 

☆2005 Berry's Le Prestige Grand Cru Brut Mailly 
★毛蟹のサラダ仕立て 雲丹のエスプーマ 

☆2007 Nuits'-St Georges Clos de la Marechale 1er Cru Blanc Domaine Jacques-Frederic
Mugnier 
★帆立貝のグリエ 栗かぼちゃのピュレ ベーコンのエミュルション 

☆2008 Corton-Charlemagne Grand Cru Sylvain Loichet 
★サンドル エシャロットのフォンデュ 赤ワインソース 
☆2007 Gevrey-Chambertin Les Cazetiers 1er Cru Olivier Bernstein 

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★秋川牛のロティ タルトフィレット 玉ねぎのソース 
☆2001 Corton Renardes Grand Cru Camille Giroud 

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★ブルゴーニュ地方の熟成したチーズ 
☆2003 Berry's Vintage Port 
★無花果のフランベ スパイス風味の赤ワインソース 

サンドル(川かます)に赤ワインソースをかけ、それに白ワインを合わせるという、
普通考えられないような取り合わせが絶妙に美味しく、度肝を抜かれました。 
素晴らしい金曜の夜でした。

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posted by 煩悩爺 at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | BB&Rイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする