2017年03月19日

2016 シャンパーニュ・ブルゴーニュ訪問記録 (その2・ブルゴーニュ)


< 皆さま、すみません、バタついていたのでまたしばらく更新をしておりませんでした >

昨2016年11月に訪問した、シャンパーニュ、ブルゴーニュの紀行です。


シャンパーニュのメゾンを訪問した翌日は、宿泊したシャンパーニュ南端の
バール市を出てひたすら南下し、シャブリからブルゴーニュに入りました。

地図で見るとシャンパーニュとブルゴーニュは近いようにも感じますが、
シャンパーニュ南端のバールからブルゴーニュ北端のシャブリまで
車で高速道を飛ばしても1時間以上かかります。やはり結構遠いんですね。

IMG_0252.JPG


車窓からの風景の中にしばらくブドウ畑が見られなくなってしばらくすると、
またまたブドウ畑が広がり始め、シャブリの街中へと入っていきます。

シャブリでの訪問先は1か所だけ。
インテグリティで今までも少量を輸入していたドメーヌ・ベッソンです。


1.ドメーヌ・ベッソン

IMG_0264.JPG


こちらの特徴は、美人で有名な店主の娘さん・・・ではなくて(もちろんそれも重要ですが)、
シャブリの特急畑(グランクリュ)、一級畑の中でも良い位置にある畑を複数所有しており、
どの畑のブドウも高品質との評価があるところです。

非常に整然とした醸造施設も見せてもらいました。

IMG_0302.JPG


施設が整然としていると出来上がるワインもクリアな印象になるような
気になるのが不思議です。

実際に試飲してみたところ、1er以上はどれもシャブリとは思えないほどの
凝縮感とパワーを感じました。

特にグランクリュのレ・クロ1erのモンドミリュが素晴らしかったです。

          <実物は更に美しい当主のお嬢さん/ワインの説明も的確です>
IMG_0291.JPG

            

さて、ベッソンを後にして、またひたすら南下してディジョンの街のショッピングモールで昼食。
(それも、時間が無くデリでクロックムッシュとコーヒーだけ)

IMG_0327.JPG



そして、いよいよコートドニュイに入りました。
ニュイでは、まず北から二番目の村フィサンで目当てのドメーヌを訪問します。


2.ドメーヌ・ジョリエ (クロ・ド・ラ・ペリエール


IMG_0345.JPG

モノポール(単一所有畑)のクロ・ド・ラ・ペリエールという赤と白の
ワインを造っているドメーヌですが、古く12世紀にシトー派の修道士によって
開墾された畑で、建物はその当時のものです。

内部には数百年間使われてきた搾汁機が、まだ保存されています。

IMG_0363.JPG


19世紀に現在の当主家のものになり、さらに今の当主が親戚兄弟から
権利を買い取って完全所有にしたそうです。


IMG_0404.JPG

石造りのエントランスから砂利道の道を通って建物の前に到着すると、
建物の横にはブドウ畑が広大に広がっていました。

天候が小雨交じりで霧がかかっていたので、幻想的な眺めでした。

IMG_0330.JPG


畑には収穫されなかったブドウの房がまだたくさん残っていたので、
許可をいただいて、いくつか食べてみました。

生食用のブドウとはだいぶ違う味わいですが、美味しくて幸福な気分になりました。
種も噛んでみるとカリッとしていて香ばしく、いつか何かのワインの授業で
「完熟したブドウは種までおいしい」と習ったことが、まさに実感できました。

IMG_0339.JPG


こちらのクロ・ド・ラ・ペリエールは、何度かグランクリュへの昇格を申請
しているとのことで、18世紀ころまではジュブレシャンベルタンや
ヴォーヌロマネの特級畑と同格として扱われていた畑とのことでした。

試飲は、直近のヴィンテージから5年ほど遡る形式で各年のワインを
味わうことができました。
どれも素晴らしいものでしたが、私は2010年と2014年が特に良いように感じました。

このワインは本当に素晴らしく、インテグリティでもすでに輸入を開始しています。

フィサンという、ニュイにありながらあまりメジャーではないアベラシオンゆえ、
品質と価格のバランスが全く合っておらず(要するに激安ということです)、
本当に素晴らしく、お勧めのワインです。

ご興味のある方はインテグリティまでお問い合わせください。


ジョリエを後にしてから、数件の数件のドメーヌを訪問しましたが、
その間、有名な「グランクリュ街道」を走って素晴らしい畑を
見学させてもらいました。


               「シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ

IMG_0424.JPG


                「シャンベルタン

IMG_0435.JPG


               「クロ・ド・ラ・ロシュ

IMG_0440.JPG


                「クロ・ブラン・ド・ヴージョ

IMG_0443.JPG


               「ヴージョ城

IMG_0450.JPG



そして極め付けの・・・

                    「ロマネ・コンティ

IMG_0453.JPG

IMG_0455.JPG

晴れた日の写真はよく見かけるのですが、この日はあいにくの雨でかなり靄のかかった画像になりました。
帰国してからよく見てみたら、雰囲気があって良い画像でした。なかなか気に入りました!


               「ラ・グラン・ド・リュ

IMG_0478.JPG


ワイン好きとしては興奮しまくりの場所です。

グランクリュの畑は、畑全体から言葉では言い表せない「オーラ」
のようなものを感じます。

修道士の時代からの長い畑の歴史と、そこから造られるワインを取り巻く人間達が
今まで繰り広げてきた幾多のドラマ、それこそ「業」のようなものを
全て内包しているからなのでしょう。


興奮し過ぎて疲れました(笑)。

続きます。



 ※ブログランキングに参加しています。
  この記事が役に立った、と思ったら
  下のバナーを”ポチッ”と押していただけると
  嬉しいです。1日1回押すだけで1票入ります。宜しくお願いします。

   にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

  にほんブログ村

posted by 煩悩爺 at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月24日

2016 シャンパーニュ・ブルゴーニュ訪問記録 (その1・シャンパーニュ)


2016年11月 


今回、元BB&R・現インテグリティの清水氏のシャンパーニュ、ブルゴーニュの
ドメーヌ訪問に同行させていただくことが出来ました。

彼は定期的に、フランス人のビジネスパートナーと既存および新規取扱候補の
ドメーヌを訪問しており、ちょうど今年の訪仏のタイミングが
私の予定にも合ったので、是非と同行を懇願したところ快諾いただき
実現の運びとなりました。


期間は行きと返り含めて1週間、私も一介のサラリーマンのため、
途中で離脱することにして予定を組んでもらいました。


IMG_0170.JPG


ワインラバーというよりも、同行者とはいえビジネスでの生産者訪問は
私にとって初めての経験でしたので、行く前から非常にワクワクしておりました。

私が同行させてもらう予定は、シャンパーニュ4軒、シヤブリが1軒、
ニュイが2軒、ボーヌ2軒でした。


短い滞在の中でこの訪問軒数はかなりの強行軍でしたが
非常に充実した時間を過ごすことができました。

訪問先メゾンのこともかいつまんで報告します。

1.モンターニュドランス、シルリ村「フランソワ・スコンド」


IMG_0063.JPG


RM生産者で非常に安定して高い品質を保っているということで、
ビジネスパートナーの方が推薦してくれたメゾンです。

地下のセラーを見学させてもらいましたが、なんと手動式のジロパレットがある!! 

ジロパレットとは、瓶内二次発酵タイプのスパークリングワイン生産には欠かせない、
本来手動で一本一本毎日1/8ずつ瓶を回転させて澱を瓶口に集める「ルミアージュ」
作業を電動でやる機械で、新世界の大手のスパークリングワイン生産者の間では
もはや導入は基本といわれています。


大型のものは千本近くを同時にセットできる代物もあると聞いています。

こちらはざっと見たところ200本程度ですが、多分手動では
このくらいが限界でしょう。


それにしても手動のものは写真も含めて初めて見ました。結構感動です。
(暗かったので、カメラの感度をギリギリまで上げて撮りました)


手動ジロパレット2016r.JPG


RMといってもかなりの量のボトルがストックされています。

ジロパレットに入っているボトル以外に通常のピュピトルにセット
されているボトルもたくさんありました。


_MG_0066.JPG



地下セラー見学の後はテイスティングとなります。

さすがグランクリュの村にあるメゾンだけあって、どれも素晴らしい味わいです。
ひとつひとつのワインに対するコメントは記録してきたのですが、
ここでいちいち書くわけにもいきませんので割愛します。

こちらのメゾンは既に日本にも入ってきているようですが
恐らく、遠からずインテグリティでも輸入することになると思います。

今から楽しみです。


IMG_0083.JPG



それにしても、モンターニュドランスの村々を車で走るのは初めてで、
ブジーやシルリといったグランクリュの村々は、
車道の脇にたくさんのシャンパーニュメゾンが軒を並べています。


その数は圧倒されるほどで、多分日本どころかパリにも入らず
地元周辺のみで消費されているようなRMが星の数ほどあるんでしょうね。

さて、次に立ち寄ったのはブジー村にある、これも小さなシャンパンメゾンです。


.モンターニュドランス、ブジー村「ファル・ベー・ドゥ・ボーフォール」


こちらは既にインテグリティが輸入しているもので、私も気に入って
何度も取り寄せているメゾンです。.

所有する畑はブジー村・アンボネ村などすべて特級格付けばかりで、
元々昔からKrug社にブドウを供給していた生産農家でしたが、
当主が亡くなられた後、奥様がご主人の逝去から立ち直るために
メゾンを2008年に立ち上げ2009年ヴィンテージのブドウから
シャンパーニュ造りを開始したそうです。

2015年が初出荷だったそうです。


IMG_0108.JPG


2008年創業の新参生産者なのですが、元々のブドウ作りが
素晴らしかったこともあって、出来上がるシャンパーニュも秀逸です。


クリュッグに納入した残りのブドウでシャンパーニュを造っているため、
年間生産量わずか6,000本とのこと。

で、そのブリジッド・ボーフォール未亡人にお会いしてきました。

夫の遺志をついでシャンパーニュを造っている婦人」というイメージが
勝手に一人歩きして(?・笑)膨らみまくっていた爺は、
想像よりもやや逞しめの印象の彼女にお会いして、
ちょっとそのギャップに戸惑ってしまいました。

彼女は元々はコンピュータのSEをやられていたそうで、
そちらを辞めてシャンパーニュ造りの道に入られたそうです。

メゾン立上げ初期のリリースから素晴らしいシャンパーニュを世に出せる
というのはすごいことです。

それだけブドウの出来がいいのと、長年良いブドウとシャンパーニュに
接してきたから、いわゆる「勘所」がいいのでしょうね。

-----------------------------------------------------------------------

シャンパーニュは想像していたよりもかなり広く、
ランスのあたりから南端までは車で2時間くらいかかります。


IMG_0044.JPG


IMG_0176.JPG


IMG_0200.JPG

その日は、テイスティングしているよりも車に乗っている時間のほうが長い一日でした。
夕方真っ暗になってから南端コートデバールのメゾンに寄ってその日の訪問は終了。


翌日は南下してシャブリからコートドールに入ります。

本ブログの紀行も次回に続きます。




 ※ブログランキングに参加しています。
  この記事が役に立った、と思ったら
  下のバナーを”ポチッ”と押していただけると
  嬉しいです。1日1回押すだけで1票入ります。宜しくお願いします。

   にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

  にほんブログ村

posted by 煩悩爺 at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月09日

佐賀・唐津の名店寿司屋「やすけ」で玄界灘の海の幸と地酒に陶酔


福岡に転勤となって漸く2ヶ月が経ちました。


その間、慣れない仕事と初めての一人暮らしで戸惑うことばかりの
博多単身生活ですが、刺激を楽しめているとも言える状態なので、
まあ良しとしましょう。


そんな中、四国・徳島にいるワイン関係の友人夫妻から、
唐津に遊びに行くから一緒に行かない?」との嬉しいお誘いがあって、
行って参りました。


唐津は福岡県の隣・佐賀県の都市で、福岡空港から延びる
地下鉄空港線で乗り換えずにそのままアクセスできます。
途中、路線はJRに変わりますが私の家のある博多駅からは
各駅停車で1時間20分ほどです。


駅前はこんな感じ

_MG_0399.JPG


関東以東の方にとってはそもそも「唐津とは? what?
という疑問がまず生まれることでしょう。


唐津とは、その昔、秀吉の朝鮮出兵の際(1592〜98)に前線基地となった場所です。

秀吉はこの地の少し北に「名護屋城」という
当時大阪城に次ぐ規模の城を築き、自らもこちらに滞在して
前線の兵に指示していたそうです。

また、時を近代に移すと北部九州で石炭産業が栄えた明治時代、
多くの企業家・投資家が居住し金融の拠点としても重要な土地だった、
とのことで歴史的な重要度でも大宰府や福岡と並ぶ都市です。

(お恥ずかしながら、私はそのようなことは知りませんでした・汗)


旧唐津銀行本店 (重要文化財)
(当時の面影を残す建物、唐津出身の建築家で
東京駅や日銀本館を設計した辰野金吾氏の作)


_MG_0456.JPG


さて、地下鉄での道すがらガイド本でそんなことを学びながら
唐津へと向かいました。

前日から唐津入りしていた友人夫妻と宿泊先ホテルで落ち合い、
市内を少し散策してから昼12時の予約で今回の主目的である
唐津駅前の寿司屋「やすけ」に向かいます。

地方都市の常で唐津市も年々人口は減少しているようで、
駅前に立派なアーケード街があるものの土曜というのに
半分の店が閉まっていました。

店に入るとゆったりとしたカウンター、ショーケースの中に
整然と並べられたネタ、そして壁際には数々の焼き物の器が
並んでいます。

この雰囲気だけで十分名店の佇まいを感じます。


_MG_0490.JPG




飲み物は残念ながらワインは置いておらず、ビールと日本酒で楽しむ
ことにしました。

次回は、お店に問い合わせた上で泡を持参しようと思います。


料理は、とりあえず「おまかせ」コース(料理5品と寿司6カン・5300円)
をお願いしました。


まずは、先付けの「スズキのポン酢和え
美味しいです。


_MG_0483.jpg


続いて「季節野菜の煮物」。

これは素晴らしい。通常、私は野菜フリークではないのですが、
この煮物は野菜それぞれに違った仕事がしてあって、
全体ではなんともいえない絶妙なハーモニーを醸し出しています。


_MG_0486.JPG


お造り

福岡に来てから、刺身の歯ごたえに感激することが多くて嬉しいのですが、
これも例に漏れずスズキ、イシダイ、あまり聞いたことのない貝
(名前聞いたけど忘れてしまいました)の歯ごたえが印象的でした。

また、タコやイカが今まで関東で食べつけてきたものと全然違います。
イカもたこも鮮度を感じる食感です。


_MG_0488.JPG


お酒は常温でお願いしました。
唐津焼の酒器で供されます。

銘柄は唐津の地元で造っている「太閤」の純米酒。
ほのかに甘味を感じるすっきりした味わいの日本酒でした。
勿論魚介には相性バッチリです。


_MG_0492.JPG


イシダイの頭の煮付け

これも絶妙な味付けの出汁で炊いてあります。
薄めの味付けなのですが、かといって物足りなさは無く
奥の深い味わいで堪能しました。


_MG_0494.JPG


「てんぷら」
さくりと揚がっていて勿論美味しいです。


_MG_0496.JPG


いよいよ「寿司」

奇をてらうことなく正統派の握りでした。
小ぶりでしっかりと握ってあるのですが、口に入れると
寿司飯がはらりと広がる感覚があって
一個ずつ口の中が幸福感に満たされます。


_MG_0497.JPG


いやー美味しかった。
唐津は福岡からも近いので、近々リピートすることを心に決めて
お店を後にしたのでした。

バスも出ていて、帰りは電車ではなくバスで帰ってみました。
唐津のバスターミナルから福岡の天神までノンストップで1時間少々でした。

福岡に遊びに来られる方はちょっと足を伸ばして
行かれてみてはいかがでしょうか。

(我々がお邪魔した時もお隣に座っていた紳士3人組の方々は、
大将との会話から関東からの旅行者で何度も来ている常連さんのようでした)


唐津「やすけ」

佐賀県唐津市紺屋町1681

0955-72-4366



 ※ブログランキングに参加しています。
  この記事が役に立った、と思ったら
  下のバナーを”ポチッ”と押していただけると
  嬉しいです。1日一回押すだけで1票入ります。宜しくお願いします。

   にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

  にほんブログ村

posted by 煩悩爺 at 06:50| Comment(1) | TrackBack(0) | 旅行記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする